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Blog

この記事は瀬戸内分校プロジェクトをサポートする香川大学創造工学部メディアデザインコース柴田研究室の皆さんと共同で運営しています

更新日:2023年5月17日

2022年8月27日 


来訪者の皆さま、こんにちは。


瀬戸内海分校プロジェクト「さとうみ」、

本日が最終日です。

私たち坂田班の3日間にわたる活動の集大成をご覧ください!


私たちは前回に引き続き、香川の民話を取り扱っていきます。

今回は坂田班のチームをさらに2つに分け、それぞれ民話のグループ分けを行いました。







そして、出来上がった資料がこちら↓



こちらのグループはポジショニングマップを用いて民話をまとめています。主役が誰か(神、人、動物)を縦軸に、時代を横軸にしてマッピングし、これに基づいて民話の多い/少ない時代や物語の傾向について考察しているようです。

(黄...作品名 赤...考察)




もう一方のグループでは、民話のモデルとなった地域ごとで瀬戸内海にマッピングしているようです。

隣接する民話の共通点から、物語の起源を探ることができるかもしれません。

(赤...作品名 黄...島の物語 青...同じ場所)


さらにこちら↓



もう一つ、便図方式でのマッピングです。それぞれ民話の象徴する要素をかたどっており、何に関連する民話か一目で把握できます。


どちらの班も独創性のあるまとめ方で、同じ素材でもここまで違いが出るものなのか、と感心しました。



私はこのプロジェクトと活動を通して、海は世代を越えて人々に寄り添っていることと、様々な形で人の思いは継承され続けることを知りました。私たちがそうしたように、海と私たちの繋がりから創作に至るまでの一部始終を、あらゆる媒体を通して語り継ぎ続けてほしい、と強く感じました。


同じ班のゆかりさんや高校生たちと歩んだ、たった3日間の出来事。

ですが、この体験が私たちやこの活動を見届けてくださった方々の胸に、ずっと刻まれ続けることを願いながら、この記事を締めさせていただきます。


最後になりましたが、読んで頂き本当にありがとうございました!

2022年8月26日 午後


リサーチ2日目の午後は、作品制作の時間です!

鉾井さん班のメンバーは、偶然か必然か、それぞれ様々な形で作品制作に興味があるらしく、開始した瞬間から各自すらすらと手を動かし始めました。テーマは瀬戸内について、今回のリサーチで感じたことや表現したい記憶などを、脚本、動画、漫画、フライヤー、絵、コラージュアートなど本当に様々な形でアウトプットをしていきました。



:制作開始、早くも筆を進めている様子。


ちなみに制作場所ですが、分校プロジェクト香川大学学生助手の奥野が所属しているゼミ「柴田研究室」の部屋で行いました。初めて入るOFFな大学の研究室の雰囲気は、高校生にとって汚く映ったか、または比較的キレイに見えたか少し気になりますが、そんなことも気にしないぐらいの集中量でした。


途中、鉾井さんからインタラクション作品についての説明もありました。

それは、風上をとらえる風見鶏式の三脚の上に、ピンホールカメラをつけることによって、風の流れを視覚化する「Windgraph」という作品です。



ピンホールカメラの仕組みや、どんな風にセッティングするのかなど、直接教えていただきました。専門用語などもたくさん出て来て、高校生メンバーも興味深く聞いていたように感じます。


:ウィンドグラフについての解説を聞く高校生メンバー



その後も夕方まで制作は続き、その日は終了しました。ちなみに、高校生メンバーが制作している間、鉾井さんは他の場所でリサーチをされていました。


2022年8月27日 午前


瀬戸内海分校プロジェクト「さとうみ」も今日で最終日となります。そして、リサーチ3日目の午前も、昨日に引き続き作品制作を行いました。場所は、イノベーションデザイン研究所(通称:id研)です。



この日の最初、鉾井さんはid研に来ていません。鉾井さんは、昨日のリサーチで高校生メンバーから教えてもらった香川県のおすすめスポットを自転車でめぐることになっていました。峰山という山から有名なうどん屋まで、とってももりだくさんのスケジュールです。

そして、このスケジュールの中にある峰山ですが高松が一望できる頂上があります。私奥野は麓から頂上まで自転車で上ったことがあるのですが、尋常ないほどに疲れた記憶があります。2日目の制作を開始して三十分ほど、鉾井さんから頂上に着いたと知らせがあり、鉾井さんとid研にいる高校生メンバーでビデオ通話をつなげました。


:山頂まで登り、疲れ切っている鉾井さんとの通話


頂上からみる高松の綺麗な景色とは裏腹に、自転車での峰山攻略はとてもハードだったようで、高校生との会話も盛り上がりました。通話後は、また集中モードに入り制作を再開しました。ちなみに、鉾井さんは、お昼以降id研に合流する予定です。


:ギリギリまで制作を続ける!


お昼前になり、高校生メンバー全員の作品が完成しました。昨日の午後から合わせて計8時間、全集中を注いで制作した7つの作品が完成しました。


:(左)夜の高松を一望できる絵 (右)さとうみでの経験をコラージュした作品


:(左)さとうみでの経験を記憶としてポスターに(右)劇場版えびすさんの上映ポスター


:喜多船長のお話を漫画に


:瀬戸内海を舞台とした舞台の脚本


どの作品も、今日までのリサーチを元にそれぞれが考えて解釈したことがわかる力作ばかりで、この「さとうみ」を修了していないと理解・共有することができない描写ばかりです。

喜多船長のゴミについてのお話、歴史民俗資料館で聞いた恵比寿さまという神様、インタビューを通して俯瞰してみた自分の瀬戸内の記憶など、この「さとうみ」を通して、それぞれ当たり前だと思っていた瀬戸内を、リサーチを通して知った事実や情報にぶつけてみることで、確実に新しい視点が生まれたのではないかと個人的に感じました。


今回、鉾井さん班の3日間のリサーチは、リサーチというよりかは制作が主だった気がします。しかし、鉾井さんにとっては香川県のさとうみを生きる高校生の記憶を、高校生はまだしらなかった瀬戸内を作品にすることで、制作よりも大切な個人個人の「リサーチの精度」を結果的に高めることができたと感じます。


そして、鉾井さんも実は作品を作っておられました。リサーチ2日目で紹介のあったWindgraphで高松の各所を撮影した映像に、高校生のインタビューの声を載せた作品でした。


鉾井さん班の作品は、午後の部でひとつひとつ製作者の解説を交えて発表しました。そこでは、今回の「さとうみ」プロジェクト東京芸術大学瀬戸内海分校の学長である日比野克彦学長にコメントしていただきました。その詳細については、Day6午後の記事で述べさせていただきます。


以上で、鉾井さん班の3日間にわたるリサーチは終了しました。

2022年8月26日 午後


こんにちは!今回も伊東チームの活動の様子を書いていきたいと思います!

私たちは午前の海岸から一転、午後は屋島の山頂へ向かいました!


山頂に到着後は最初に屋島寺と宝物館の見学へ。

宝物館では歴史民俗資料館で学んだ源平合戦の絵画や源氏の白旗などを実際に見ることができます。高校生のイラストを描くことが好きなメンバーは飾られている絵画に「凄い…」と感動をしていました。また、この日までのリサーチ期間で歴史を学ぶことができていたので、絵画に描かれている人などの関係性が分かり、見応えがありました。



その後は一度お昼休憩をとり、屋島に新しく建設された「やしまーる」に向かいました。

やしまーるは山頂の中でも一段高い場所から高松を一望することができます。


ここではプロジェクトのテーマにもなっている“里と海の繋がり”を視覚的に確認することができました!そしてやしまーるでも、山頂からの景色をみてどのようなことを感じたのか考えました。高校生たちからは「山から見ると空と海のバランスが綺麗」や「海の近くから見ると見えていたごみも屋島から見ると全く見えない」などの意見が上がりました。



屋島を降りた後、私たちはID研に戻りました。

学校では以下のテーマについてミーティングを全員で行いました!

① 海辺をリサーチして気づいたこと

② 海で拾った宝物をなぜ拾おうと思ったのか

③ 始点が変わると何が見えるのか

④ 新聞を作るうえで何を記事にしたいのか

⑤ 新聞のタイトルについて



リサーチして気づいたことには、海岸に流れ着いたごみと誰かが絶対にその場に置いたごみがあるという気づきや、ごみの存在を一部しか把握することができないなどの発見が話し合いの中で上がりました。

また、海で拾った宝物については、プラスチックが海にある意外性に惹かれたり、コレクションにしたいと思っている人が多い印象を受けました。



4日目の話の中で出ていた最終目標の新聞製作に向けてもこの時に話をしました。


記事にしたいことには、豊島での体験や発見が強く印象に残っている学生が多く、ごみをごみと思わない喜多船長の考え方や、海で拾った宝物のことを記事にしたいと発表をしていました。


最後に最終日に向けてA5サイズの紙にそれぞれ記事にしたいことを書いてくることになりました。高校生たちはどんなことを限られたスペースにまとめるか、どのようなレイアウトにすれば相手に伝えられるのか迷っている様子でした。


残るは最終日です!

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